【SVシーズン22】カイリュー軸【最終328位/R2011】

 

TN:Wonderzone 最終328位[R2011.944] 

戦績:75勝38敗

 

【コンセプト】

・選出誘導をして基本選出を通す

・対面性能の高いポケモンで数的有利を取る

【構築経緯】

使用率1位で構成が人によって違うといった匿名性の高さを踏まえてカイリューで環境をメタる事にした。中でも多くのポケモンに打点を持ちながら環境に蔓延している特殊ポケモンへの対面性能を高める事が出来る突撃チョッキカイリューが強力であると考え、今期1番のメタ対象であるブリジュラスを迅速に処理できる点を評価して地面テラスで採用した。またヘイラッシャを構築に組み込んで相手の選出を特殊に傾ける事でチョッキカイリューの強みを最大限生かす事にした。

 

【個体解説】

カイリュー@突撃チョッキ マルチスケイル 地面

185(148)-204(252)-116(4)-x-121(4)-113(100)

神速 地震 蹴手繰り アイススピナー

マルチスケイル+突撃チョッキによってほぼ全ての特殊に強く出れる。地面テラス地震は相手に想定外の火力を押しつける事が出来て非常に強力だった。頑丈ブリジュラスであればテラス地震+神速で縛る事が可能、他にはテラス地震で皮ダメージ込みのASミミッキュとCSサーフゴーが確定1発など、環境上位のポケモンからその他のポケモンに対して確定数をズラす事で対面で勝てる範囲を大幅に広げる事が出来た。実際多くの構築に数的有利を取れたが終盤にママンボウやヘイラッシャを絡めた受け構築が増えていたため最終日は選出率はそこまで高くなかった。技構成は「神速」「地震」「蹴手繰り」は確定で、最後はカイリューへの打点やサイコフィールドを破壊出来る「アイススピナー」を採用した。

 

サーフゴー@先制の爪 黄金の身体 飛行

191(228)-x-146(140)-165(92)-112(4)-110(44)

ゴールドラッシュ シャドーボール 悪巧み 自己再生

不快なポケモンが見えたら大体カイリューかマスカーニャと一緒に選出した。またタイプ、特性、技、数値の全てが優秀でありカイリューとの相性も良いため採用しない理由が見つからない。技構成は汎用性を落としたくなかったため「ゴールドラッシュ」「シャドーボール」「悪巧み」「自己再生」の悪巧みサーフゴーの強さを最も発揮することが出来る型で採用した。先制の爪はグライオンへの相手視点からは見えづらい解答としてある程度は機能したが終盤に「はたき落とす」で採用している人が一定数いたためママングライへの勝率はまずまずだった。しかし別の構築では数回負け試合を拾ってくれた事があったので採用した価値はあった。

 

マスカーニャ@こだわり八巻 変幻自在 悪

151-162(252)-90-x-91(4)-192(252)

トリックフラワー はたき落とす 蜻蛉返り 不意打ち

主にカイリュー、サーフゴーとサイクルを形成した選出をする際の枠。構築単位で重かった部分を補える点が多かったため採用した。高い素早さに加え確定急所技と崩しを両立出来る唯一無二のポケモンで選出回数はかなり多かった。性格はアローラキュウコンや同速勝負に勝つために最速一択。こだわり八巻、悪テラスで採用する事で崩し性能を最大限高める事にした。技構成はタイプ一致で壁を貫通出来てママンボウやヘイラッシャに抜群を取れる「トリックフラワー」崩し性能を格段に上げる「はたき落とす」対面操作が出来る「蜻蛉返り」ママングライと同居しがちなドラパルトを意識して「不意打ち」で採用した。よくマスカーニャの選択に入りがちな「トリプルアクセル」は「並びでカイリューの選出を抑制している」「安定性に欠ける」といった2つの理由から採用を見送った。

 

ブリジュラス@パワフルハーブ 頑丈 ステラ

165-x-151(4)-177(252)-85-150(252)

流星群 ラスターカノン エレクトロビーム 悪の波動

同速勝負やスイーパーとしての役割を意識して臆病最速。主にカイリューで削った後に出してあらゆるポケモンに対して高い素早さ+超火力を押し付けてスイープする。技構成は「流星群」「ラスターカノン」「エレクトロビーム」は確定。「悪の波動」はサーフゴーに対する打点と上振れを狙うために採用した。型の匿名性が極めて高く、初手カイリューとセグレイブが対面した採に氷柱針を押させないように圧をかける役割もある。また現環境には電気タイプで数値の高いポケモンがいないためそれだけでハーブブリジュラスを採用する価値は十分にあると思っている。

 

ミミッキュ@命の球 化けの皮 格闘

131(4)-156(252)-100-x-125-148(252)

じゃれつく 影打ち ドレインパンチ 剣の舞

対面構築に対してのスイーパーとして採用。技構成は「じゃれつく」「影打ち」は確定で残りは赫ガチグマやドドゲザンへの打点として優秀な「ドレインパンチ」択に強くなる「剣の舞」で採用。テラスはステラと格闘テラスで選択になるが「不意打ち」を意識して格闘テラスで採用した。基本的にはヘイラッシャで特殊を誘っているため裏からガチグマが出てくることが多く、結果的に展開構築を止める手段としてこのポケモンを選出することが多かった。また雨パや初手コノヨザル裏イダイトウのようなアグロ構築への勝率も格段に上げることが出来た。

 

ヘイラッシャ@食べ残し 天然 フェアリー

257(252)-x-183(252)-85-86(4)-55

地割れ 守る 欠伸 眠る

ヘイラッシャを選出した試合は極めて少なく片手が数えられる範囲だが、選出画面にいるだけで試合を展開を動かす程の圧力を持っているポケモンである点を評価して採用に至った。さらに上の5体とヘイラッシャは普遍的な並びになっており相手はヘイラッシャを意識した選出と立ち回りを強制されるため動きが読みやすくなった。また多くの特殊を誘ってチョッキカイリューの対面力を上げた影のMVPである。技構成は「地割れ」「欠伸」「守る」「眠る」にして数的有利を取った後のtodを意識したが、他にこれより偉い構成はあると思っている。

 

【要点】

本構築では使用率上位であり中でも匿名性の極めて高いカイリュー、ブリジュラスへの解答として「選出誘導枠」+「認識からズラした型」を採用する事でレギュレーションHにおける噛み合いの発生を最小限に抑えて安定してレートを上げる事に重点を置いている。

 

・ブリジュラスに対する解答

先発に来た場合、頑丈には地面テラス地震+神速で処理、持久力には地面テラス地震を連打でしていれば勝てるのでそのまま対面で押し切る。

後発から来るブリジュラスは特性が持久力で採用している人が多く、カイリューで相手のブリジュラスにテラスを誘発させて切らせた後こちらのブリジュラスを後投げして処理する。もし相手が頑丈ならこちらのブリジュラスは最速なのでそのまま殴って倒す。

 

カイリューに対する解答

型が無限で完全な回答は無いと感じているためミミッキュとヘイラッシャで選出誘導をして「そもそもカイリューを選出させない」「選出される型を大幅に絞る」の2点を目指す事にした。結果的に現環境で選出されたカイリューは全て比較的対処がしやすい飛行テラバ1Wのカイリューかフェアリーテラスの渦アンコカイリューだけであり、基本選出を通す際に弊害となる多くのカイリューに対して選出を抑制する事が出来た。

 

【選出】

基本

アマガ入り

アロキュウ入り

の中から3体

ママングライ

その他相手に合わせて柔軟に選出した

【重いポケモン/構築】

風船ステロ吠えるブリジュラス

はたき落とすグライオン

ブラッキー

受けループ

 

【最後に】

シーズン終盤は流行りの傾向が変わり対策しなければならないポケモンと並びがかなり増えていましたがそこに対する解答を最後まで用意出来ていませんでした。特に受け構築が増えたのはかなりの向かい風で軸を通せなくなってしまい想定よりうまくレートを伸ばせなくなってしまいました。しかしながら328位というぼちぼちの結果は出せているので自身の思考を整理するためにも記事を書かせて頂きました。

今期は虹ヶ咲7thや大学があるため最終日はやるか分かりませんが今後も気が向いた時にやろうと思います。最後に質問等ありましたらTwitter@RIGDMまでお願いします。

 

TN:Wonderzone
由来:スクールアイドルグループμ'sの楽曲